ワーキングホリデー・留学経験者を中心に構成されています。
エージェントや旅行代理店に縛られない中立の立場での執筆を行っています。
ワーキングホリデーで多くの方が目的にしているのが語学力のアップ。
特に人気のカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで英語を学びたいという方がとても多いです。
「海外に1年住んでれば自然と英語ができるようになる」
そう思っていませんか?
なんとかなると思い込み日本で何も準備をせずにワーホリで渡航される方もいます。
しかし英語力ゼロのワーホリは絶対におすすめしません。
ワーキングホリデービザは様々な特典があり一度きりの貴重なビザであるのに、その真価を発揮することなく滞在を終えてしまいます。
渡航前にこの記事を読んでいるあなたにはそうなってほしくないんです。
この記事では英語力が低いままワーホリ・留学に行った私の友人の実体験をもとにお話します。
水を差すようですが、英語力がゼロでもワーキングホリデーに行って一年間暮らせます。
海外旅行に行けるかどうかのレベルであってもなんとか生活できるのが事実。
でもそれではせっかくかけた時間とお金が無駄になってしまうんです。
ワーキングホリデーの人気の都市部には日本人も多く、日本と同じものが普通にお店に売っています。
そのため英語が全くできなくてもなんとかなってしまうんです。
具体的にワーホリで人気の都市をご紹介します。
これらの都市にはワーホリや留学生、移住・駐在の日本人、さらに日系人がたくさん住んでいます。
それに伴い日本と同じものを売っているお店がたくさんあり、日本食のお店もあります。
シェアハウスに日本人の友達と住み、一緒にスーパーに行って日本のものを買う。
そうすれば日本にいるときとなんら変わらない生活を送ることができます。
こんな生活では一言も英語を話さない日もあるでしょう。
それを1年続けても英語ができるようになるわけはありませんよね。
ほとんどの語学学校では入校時にクラス分けテストがあり、成績に応じてクラスのレベルや受けられるコースが決まります。
上のクラスはネイティブと遜色がないぐらいのビジネス英語や資格取得のためのものが設定されています。
一方で一番下のクラスはどれくらいだと思いますか?
実はアルファベットや果物の名前を覚えるところからスタートするんです。
つまり生まれてはじめて英語に触れる人たちのためのクラスです。
私の友人は一番下のクラスに入れられてしまいました。
日本で大学まで行っているので、さすがにアルファベットはわかりますし、あいさつや簡単な文を作ることができたにも関わらずです。
恐らく学校全体の生徒と先生の人数配分の関係なので一番下のクラスになってしまったのでしょう。
さすがにわざわざ海外に行ってこのレベルの勉強に時間をかけるのはもったいないですよね。
ワーホリの特徴は働けること。
しかし英語力がないとアルバイトが見つかりにくいんです。
日系企業や日本食レストランでは日本語ができれば仕事をこなすことはできますが、意外と英語力も必要なんです。
お客さんの電話や来客の対応となると日本語100%とは限りませんよね?
少なからず現地の人と関わります。
そうなると最低限の英語力が必要になってくるんです。
もしあなたの英語力がビジネスレベルとまではいきませんが、日常会話が問題ないレベルまで使えればローカルのお店や会社で働く道が開けます。
可能性を増やすためにも英語力は上げておくべきです、
英語力があればあるほど良いなんて言われなくてもわかっているかもしれません。
しかしあえて言わせてください。
海外に住んでいれば勝手に英語ができる訳ではありません。
ワーキングホリデーは最長1年間の制限があります。
しかしこの1年間というのは語学学習においては絶妙な長さなんです。
英語力を上げるためにはインプットとアウトプットの量を増やし質を上げるのがポイントなのですが、ワーホリの1年間の滞在では少し短いんです。
渡航した最初の頃は新しい環境で英語を必死に聴き、必死に話すかと思います。
徐々に慣れてきて4週目ぐらいになると自然と口から英語が出てくるようになってきます。
3週間毎日バスに乗り学校に通い、スーパーで買いものをする生活をしているとお決まりのパターンが見えてくるためです。
スーパーのレジで「最初にポイントカード持ってるか聞かれるな」「レジ袋はいらないって言おう」など店員さんとのいつも同じ会話をしますよね?
この会話のストックが増えてきたお陰で4週目辺りから急に聞き取れるようになり、話せるようにもなるんです。
詳しくは『耳が開く』ことについて解説した記事をご覧ください。
4週目に英会話に慣れてきたもののほとんどの人の英語力がここで停滞します。
それは新しいシチュエーションに出会うことが少なくなるから。
いつものお店でいつものやりとりを繰り返していますからね。
その後、3ヶ月から半年ほどたった頃にアルバイトを始めると、また新たな環境になりもう一段階英語力が伸びるようになります。
店員としてお客さんの要望を聞いたり、ローカルの同僚飲みに行き世間話をしたりと今までとは全く異なる会話の経験を積むことになります。
しかしアルバイトを数ヶ月続けたらワーホリの終了が目前に。
語学学校で基礎を学び、アルバイトで実戦経験を積んだとは言え自信を持って「英語ができます」とは言い切れないレベルなのが現状です。
あと1, 2年続けられればかなりの英語力に達することができるのですがワーホリではそれはできません。
英語力を計る最も簡単な指標がTOEICです。
1年間ワーホリに行った私の複数の友人のTOEICの点数の伸びの平均は200点でした。
大学生平均が500点弱なので1年間の滞在で700点ぐらいまで伸びると言えます。
具体的にはこれくらいの違いです。
700点もあれば日常生活や海外旅行で困ることはほぼありません。
しかし英語ができる人材として活躍するには少し物足りないと言えるでしょう。
限られた滞在を有効活用しできる限り英語力をアップさせたいなら文法と語彙を重点的に勉強しましょう。
子供は耳で聞いたものを吸収する能力に長けています。
私はカナダに住んでいますが、4歳の娘は全く英語が話せないにも関わらずNetflixで英語の歌を覚え、公園でローカルの子供たちと臆せず遊んで英語の言葉を覚えていきます。
残念ながら我々大人はそうではありません。
日本語の下地があるので受験生のように文法と語彙を勉強していきましょう。
正しい文法を使い適切な言葉選びで話せば、つたないスピーキング能力でもローカルの人はわかってくれます。
言いたいことはあるけれど何も出てこない状態よりはよっぽどましです。
文法と語彙の基礎力を身に着け、会話の部分は実践で試していき場数を踏むのが英語力をアップさせる近道です。
そのためできる限り渡航前の日本で勉強を進めておきましょう。
ワーホリ渡航前に英語力を上げていくのがおすすめ
ここまでワーキングホリデーに行く前にできる限り英語力を上げたほうが良いとお伝えしてきました。
続いては具体的にワーホリ前に英語力を上げられる方法をご紹介します。
実は日本の学校における英語学習のレベルは高いです。
正確に言うと文法や語彙などを中心とした、いわゆる"テストのための英語"が強いです。
文法や語彙といった机に向かって行う勉強が決して悪いわけではありません。
母国語の日本語の力がある大人は英語を理論的に学ぶほうが効率が良いのです。
よく「中学英語ができれば問題ない」と言われますが、これはあくまで観光でのこと。
ワーキングホリデーでは1年間住み仕事をするため、よりレベルが高い英語力が必要になります。
具体的には、
これらのことに対応できるようになるためワーホリ前に大学入試レベルの英語力をつけておきましょう。
"大学入試レベル"と言っても幅が広いですが、書店に売られている入試用の一般的な文法書や単語集をマスターすればOKです。
文法や語彙の力を上げるのは自分ひとりでもできます。
しかし会話となると無理ですよね。
必要な会話力はオンライン英会話で鍛えます。
ここではペラペラに話せるようになるというより、最低限英語の音に慣れることを目標にしましょう。
レッスンを繰り返しているとお決まりのフレーズが何度も出てくるので徐々に聴きやすく、また話しやすくなってきます。
もし徹底的に英語力を上げてからワーホリに望みたいのであれば、ワーホリ渡航前にフィリピン留学に行くことをおすすめします。
ワーホリ対象国で語学学校に通っても良いのですが、それらの国の授業料や生活費はとても高いです。
それなら格安で留学ができるフィリピンがおすすめ。
フィリピンの語学留学ではカナダやオーストラリア、ニュージーランドの半額で済みます。
ワーホリの前に1, 2ヶ月フィリピンに行き英語漬けになって英語を使って生活するのはいかがでしょうか。
そうすればスムーズにワーホリ生活に入ることができますよ。
ワーホリでスタートダッシュを切るために英語力を上げたいのであればワーホリ前のフィリピン留学をしましょう。
できる限りワーホリ渡航前に英語力を上げておきたいですが、仕事が忙しく十分な勉強時間が確保できなかったといったこともあるでしょう。
しょうがなく英語力ゼロのままワーホリに行かなければ行けない方がワーホリ滞在中に英語力を伸ばせるポイントは3つあります。
英語力を上げる最もシンプルな方法はたくさん英語を使うこと。
言語の目的は自分が思ったことを伝え、相手の思ったことを理解すること。
いくら文法が頭の中に入っていても実際に使ってみないと意思疎通ができるかわかりません。
買いものやレストラン、仕事でどんどん現地の人と話し口と耳を英語用にスイッチさせましょう。
最初のうちはか簡単な単語でも通じず凹んでしまうかもしれません。
しかし毎日たくさん話していけば長く複雑な文も作れるようになりますよ。
ワーキングホリデーの人気都市では多くの日本人がいます。
海外の地で日本語を話せる人と一緒にいると気持ちが一気に楽になります。
だからと言って日本人とばかり絡んでいると英語を使わなくなってしまいます。
英語を使う機会を増やすためにも積極的に日本人以外と絡むようにしましょう。
日本語が通じないので強制的に英語を使うようになりますよね?
追い込まれると一気に英語力が伸びてきます。
ワーホリは旅行ではなく長期の滞在のため、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性も。
トラブルの回避を英語力ゼロでするのはさすがに難しいです。
そのようなもしものときのために頼れる存在を確保しておきましょう。
例えばこんな方。
トラブルに巻き込まれてしまったりどうしても解決できない問題に直面してしまったら迷わず信頼できる人に頼ってください。
英語力がゼロでもワーホリに行くことはできます。
しかし低い語学力では貴重な機会を無駄にしてしまいます。
具体的にはこちら。
充実したワーホリ生活を送るために事前にこれらの準備をしておきましょう。
もし渡航のときに英語力が満足がいくレベルまで達しなかったらこれらのことを意識して滞在してください。
海外でチャレンジをすることはとても素晴らしいことです。
ただより良いものにするために入念に準備をしてくださいね。