- ワーキングホリデー経験者から聞いた失敗4パターンとその対策
ワーキングホリデー経験者から聞いた失敗4パターンとその対策

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ワーホリハッカー編集部
ワーキングホリデー・留学経験者を中心に構成されています。
エージェントや旅行代理店に縛られない中立な立場での執筆を行っています。
あなたは知っていましたか?
実は「ワーキングホリデーで失敗した」という方は結構多いんです。
長年ワーホリに携わっている私がワーホリ経験者からよく聞く失敗はこの4つ。
- 語学力が伸びない
- 働く先が見つからない
- 日本と同じ生活になってしまう
- 帰国後に経験を活かせない
この記事を読んでいるということはワーキングホリデーでこのような失敗をしたくないと思っていることでしょう。
具体的にどんな失敗なのか、どうして失敗してしまうのか、そしてあなたがワーホリで失敗に陥らないための対策もご紹介します。
ワーキングホリデーで陥りやすい失敗4パターン
ワーキングホリデーに来て「失敗した」と思ってしまうパターンは大きく分けるとこの4つ。
- 語学力が伸びない
- 働く先が見つからない
- 日本と同じ生活になってしまう
- 帰国後に経験を活かせない
それぞれの失敗を具体的に見ていきます。
失敗1: 語学力が伸びない
「海外に住めば語学力は勝手に身につく」と考えている人が陥りがちなのがこれ。
せっかく海外に行くんですから誰だって語学力をアップさせたいと思っているはずです。
しかしそう簡単にはいきません。
ワーキングホリデーで海外に行けば自然と語学力が伸びるなんてありえません。
語学力が伸びないのはワーキングホリデーのせいではなく、滞在中の過ごし方が原因です。
そもそも語学力を伸ばしたいのであればワーキングホリデーではなく、普通の語学留学が適しています。
詳しくはワーキングホリデーと語学留学の違いを解説した記事をご覧ください。

ワーキングホリデー
ワーキングホリデーと語学留学の違いが一瞬でわかる図付き解説
ワーキングホリデーと語学留学どちらにするか迷っていませんか?実はその考えは間違っています。なぜならワーキングホリデーはビザの種類、語学留学は渡航の目的で全く別の次元の話。この記事ではより詳しくワーホリと語学留学の違いを解説していきます。
失敗1の対策: 英語の環境に浸かる
ワーホリ利用者のほとんどの方に当てはまる語学力が伸びない原因はシンプルです。
インプットとアウトプットの量が圧倒的に少ない。
もちろん効率の良い勉強法や質の高い参考書などはあります。
しかし慣れに勝る方法はありません。
渡航中に(できれば渡航前にも)日本語から離れ英語に触れる環境を作りましょう。
具体的にインプットを増やす方法はこちら。
- スマホの言語設定を英語にする
- 英語用SNSアカウントを作る
- 映画やドラマを英語音声・英語字幕で観る
- 英英辞書を使う
- 日本人以外の友達と遊ぶ
一方アウトプットを増やす方法はこちら。
- 英語でSNSに投稿する
- 無人レジではなくあえて有人レジに行く
- 図書館やコミュニティセンターなどの英会話サークルに行く
少しずつの積み重ねで英語に触れる頻度を増やすことができます。
ぜひ試してみてください。
失敗2: 働く先が見つからない
「ワーキングホリデーで働きたい」というのはとても正しい選択です。
しかし残念ながらすぐに仕事が見つかるわけではありません。
ワーキングホリデーは1年間と期限が決まっているビザです。
そのため雇用主からするとどうしても雇用期間がネックになってしまいます。
また雇用主はワーホリ利用者は仕事探しに苦労していることも知っています。
その事実を悪用し最低賃金以下で働かせたり、現金手渡しで脱税したりとブラックな労働環境を強いる雇用主もいます。
失敗2の対策: 渡航前に専門的なスキルを身につける
渡航後に仕事が見つからない失敗をしないために、渡航前に専門的なスキルを身につけておきましょう。
そもそも仕事が見つからない原因は大きく分けてこの3つ。
- 語学力が足りない
- 行動量が足りない
- 経験や知識が足りない
1番目と2番目は努力が必要。
これはテクニックでなんとかなる問題ではなくシンプルにやるかどうかが重要です。
3番目の経験や知識は渡航前の準備で補うべきものです。
例えばこれらの職種は日本での経験を活かすことができます。
- エンジニア・プログラマー
- 料理人
- 美容師・理容師
- 保育士・幼稚園教諭
こういったスキルがあれば多少語学力が低くても何かしらの仕事が見つかる可能性が上がります。
例えばカナダのバンクーバーでは日本の保育士・幼稚園教諭の資格を現地の資格に書き換えることができ、現地就職に繋げられます。

留学
【徹底解説】バンクーバーに保育士・幼稚園教諭として移住する方法
カナダ・ブリティッシュコロンビア州では日本の保育士・幼稚園教諭の資格を現地の資格に書き換えることができます。資格を持ちワーホリ・就労ビザを使えば永住権取得も視野に入ってきます。
今これらの経験や知識がなくても大丈夫。
まずは日本で勉強したり、休日にアルバイトをしてみたりとできることはあります。
あなたが店長で採用面接をすると想像してください。
- 全くの未経験
- 日本での半年のアルバイト経験あり
どちらを採用しますか?
明らかに後者です。
正社員ではないアルバイトだとしてもある程度経験があったほうが教育のコストは下げられると考えるはずです。
「自分にはスキルが何もない」と嘆く前に行動を起こしましょう。
失敗3: 日本と同じ生活になってしまう
私の経験上、せっかく海外に来たのに日本と同じ生活をしているワーホリ利用者を多く見かけてきました。
- ジャパレス(日系レストラン)で働く
- 日本人だけと遊ぶ
- 日本語のテレビや映画を観る
これらは日本にいてもできますよね?
もちろん息抜きやホームシックを緩和させるために日本人や日本語と触れ合うことはとても大切なこと。
しかし1年ずっとこんな生活をしていたらワーホリを使って海外に来た意味が半減してしまいます。
失敗3の対策: 現地でしかできないことをするよう心がける
日本と同じ生活になってしまうのを避けるためには、現地でしかできないことをするのがシンプルな対策。
ワーホリでの滞在期間は1年間と決まっています。
1年後には誰でも一度は日本に帰国するのですから現地でしかできない経験を楽しみましょう。
- 日本人以外と遊ぶ
- ローカルが多い職場で働く
- 国内旅行に出かける
- 美味しいローカルフードを食べる
日頃のちょっとした心がけであなたの目の前の世界が一気に広がります。
休日にわざわざ高くて美味しくないうどんを食べに行かなくて良いんです。
ローカルに人気のハンバーガーショップが近くにあるかもしれません。
合う・合わないはありますが、チャレンジすること自体が大切な経験になります。
失敗4: 帰国後に経験を活かせない
ワーホリの失敗は滞在中だけではありません。
帰国後にワーホリの経験を活かせないと嘆く方もいらっしゃいます。
これは「ワーホリの経験を活かして就職・転職活動をしたい」と考えている方が陥ってしまう失敗。
思ったほど語学力が伸びなかったり、希望した仕事に就けなかったりと渡航前の計画やイメージとずれてしまったことを失敗と感じます。
失敗4の対策: 渡航前と滞在中に将来のプランを考える
帰国後の失敗で多いのがワーホリの経験を活かせないこと。
失敗しないために帰国後の将来の計画を事前に立てましょう。
将来のことを考えずに渡航してしまうと日本へ帰ったあとに「思っていたのと違う」となってしまいます。
ワーホリの準備はせいぜい1~2年、滞在は1年ですが帰国してからは50年以上ありますよね?
年数で考えたら帰国後のほうが圧倒的に長くなります。

ワーホリはあなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
しかしその経験を生かすも殺すもあなたがあなたの人生をどう考えているか次第。
日本に帰ってきたら何をしたいのか、どのような状態なら満足できるのかをワーホリ渡航の前から考えておいてください。
なぜワーホリを失敗してしまうのでしょうか。
先程4つの失敗例をご紹介しましたが、その根本の原因は共通しています。
ワーホリで失敗してしまう根本原因は目的がないこと
ワーホリで失敗する最大の原因は目的がないままワーホリに行ってしまうから。
なんとなくで海外に住んでいても語学力は伸びませんし、日本と同じ感覚で仕事は見つかりません。
目的がないとダラダラと過ごしてしまい、あっという間に1年経ってしまいますよ。
せっかくの機会を無駄にしないよう「自分はワーホリ中に何をしたいのか」「1年後にどうなっていればOKなのか」をしっかり考えて行動してください。
「何を目的にすれば良いかわからない」という方はワーホリの目的の決め方の解説記事をご覧ください。
より詳しくなぜワーホリに目的が必要なのか、どうやって目的を決めれば良いのかをご説明しています。

ワーキングホリデー
目的がないワーホリは損な3つの理由と渡航を無駄にしない目的の決め方
ワーキングホリデーは就学、就労、観光なんでもOKで目的がブレがち。ワーホリ利用者にインタビューを行った結果は「目的がないワーホリは後悔する」。なぜ目的がないワーホリに行くと後悔するのか、そして渡航を無駄にしない目的の決め方をご説明します。
もし、ワーホリ渡航前そして渡航中に目的を失ってしまったり、これからどうすれば良いかがわからなくなったらぜひワーホリハッカーにご相談ください。
あなたの参考になる記事がきっとあるはずです。
まとめ
「ワーキングホリデーで失敗した」と言う方の主な失敗と対策はこの4つ。
- 語学力が伸びない → 英語の環境に浸かる
- 働く先が見つからない → 専門的なスキルを身につける
- 日本と同じ生活になってしまう → 現地でしかできないことをする
- 帰国後に経験を活かせない → 将来のプランを考える
どの失敗にも共通して滞在中の目的意識とその目的を達成するために何が必要かを考え実行することが大切です。
ワーキングホリデーは一度しか使えない貴重なビザでありつつ、将来永住権を取得するために活用したい制度です。
充実した1年になるようしっかりと準備を進めてくださいね。