1. ワーキングホリデーと語学留学の違いが一瞬でわかる図付き解説

ワーキングホリデーと語学留学の違いが一瞬でわかる図付き解説

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ワーキングホリデーと語学留学の違いが一瞬でわかる図付き解説

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ワーホリハッカー編集部

ワーホリハッカー編集部

ワーキングホリデー・留学経験者を中心に構成されています。
エージェントや旅行代理店に縛られない中立の立場での執筆を行っています。

ワーキングホリデーと語学留学にどのような違いがあるか、そしてどちらにするべきか迷っていませんか?
私はワーホリ・留学業界に携わってきて数え切れないほどこの相談を受けてきました。

実はその考え方は間違っているんです。
なぜならワーキングホリデーと語学留学は全く別の次元の話。
正しいワーキングホリデーと語学留学の違いはこちらです。

  • ワーキングホリデー: ビザの種類
  • 語学留学: 渡航の目的

このような違いがあるため実際に「ワーキングホリデービザを使って語学留学に行く」という方も多くいます。

そしてこの記事ではより詳しくワーキングホリデーと語学留学の違いについて解説し、あなたの誤解を解いていきます。
特にワーキングホリデービザではなく観光ビザでの語学留学をおすすめしています。

実は3ヶ月や6ヶ月未満の語学留学なら観光ビザでも行けるんです。
そして観光ビザなら手続きが簡単。
ワーキングホリデービザは書類の準備や健康診断などが必要です。
一方観光ビザはネットで10分で申請できます。

また将来、永住を考えているのであればワーキングホリデーを使うタイミングが重要。
永住権の申請には現地での就労経験が重視されるのですが、就労できるワーキングホリデーはその第一歩になります。
語学留学のためだけにワーキングホリデーを使ってしまうと永住への道を閉ざしてしまいかねません。

準備の手間や将来のプランを考えるとどのビザを使って渡航するべきかが重要です。
最後まで読んで頂ければあなたはどのように海外渡航をすれば良いかわかります。

目次

ワーキングホリデーと語学留学は全く別の次元

ワーキングホリデーはビザの種類で留学は渡航の目的で、そもそも一緒に比べられるものではないんです。
先程お伝えしたように「ワーキングホリデーと語学留学はどちらが…」という考え方は残念ながら間違っています。
具体的にどこを誤解しているのか解説します。
正しい関係性はこちら。

留学就労観光
ワーキングホリデー
学生ビザ
観光ビザ
就労ビザ
永住権

この表では縦がビザの種類、横が渡航の目的で、「◯」「△」「✕」は許可されているかどうかを表しています。
ワーキングホリデーは縦に、留学は横にあるのがわかるかと思います。
つまりワーキングホリデーと留学は同じように比べられないものなんです。
具体的に説明していきます。

ワーキングホリデーはビザの種類

先程の表で示したように「ワーキングホリデー」とは数あるビザのうちのひとつです。
「ビザ」というのはざっくり言うと「入国許可証」のことで、ビザの種類によって滞在中に何をすることができるかが決まっています。

渡航の目的は大きく分けて3つ。

  1. 留学(就学):学校に通う
  2. 就労:仕事をする
  3. 観光:友人に会ったり名所を巡ったりする

一番身近な観光ビザでは就労の許可はありません。
よくニュースで聞く「不法就労で強制送還」のほとんどは就労ができない観光ビザで働いているのが原因。
長期で滞在できる学生ビザも基本的には就労はできません。
あくまでも勉強をしに来ているので働く必要はないという考えがもとになっています。

一方ワーキングホリデーは留学、就労、観光すべてが許可されているとても珍しいビザなんです。

語学留学は渡航の目的

「語学留学」とは「語学習得を目的に海外で学ぶこと」と言えます。
つまり「なぜ海外に行くのか」という目的で、先程の渡航の目的の1番目の就学に入りますね。

そのため学校に通うことが許可されているビザであればどれを使っても良いんです。
具体的に言うと大学や専門学校のような学位取得が目的ではない、語学力アップが目的の語学学校に通えるビザが必要になります。

実は語学学校に通えるビザはいくつもあります。
次に渡航目的別のビザの選び方をご紹介します。

あなたの渡航目的に合わせたビザの選び方

必要なビザはあなたの渡航の目的に合わせて選んでください。
自分はどのビザが良いのか一瞬でわかる図を用意しました。

渡航目的別ビザフローチャート
ワーホリハッカー

国によって制度は異なりますが大体この通りと思って頂いて構いません。

ここではワーホリや語学留学に興味がある方の渡航の目的別に詳しく解説します。

観光したい:観光ビザ

現地在住の友達に会ったり、名所を巡ったりしたい方は観光ビザを使ってください。

観光ビザでは就労はできません。
強制送還になったり今後一生入国拒否、下手をすると他の国にも入れなくなってしまいます。
絶対に観光ビザで働かないでください。

語学を勉強したい:観光ビザもしくは学生ビザ

「学校に通いたい=学生ビザ」と思うかもしれませんが、実はそれだけではないんです。
短期間の語学留学なら観光ビザでも語学学校に通えます
ワーホリや語学留学で人気の国において観光ビザでどれぐらいの期間通学できるか、条件を見てみましょう。

  • カナダ:6ヶ月未満
  • オーストラリア:3ヶ月未満
  • ニュージーランド:3ヶ月未満

「意外と長い期間学校に通えるんだ」と感じませんか?

ポイント

3ヶ月や6ヶ月未満であれば観光ビザで通えます。
学生ビザやワーホリビザを取らなくてもOK。
観光ビザはネットで10分ぐらいで取れます。
一方、学生ビザやワーホリビザはたくさんの書類や健康診断が必要で手続きも面倒。

短期間の語学留学なら観光ビザがおすすめです。

働きたい:ワーキングホリデービザもしくは就労ビザ

海外で働きたいのであればワーキングホリデービザか就労ビザが必要です。
ここでやっとワーキングホリデービザが出てきます。
就労に関してこの2つのビザを比較してみます。

ワーホリビザ就労ビザ
申請前の雇用契約不要必要
転職可能不可
期間最大1年概ね2年
延長不可可能
取得難易度簡単困難

2つのビザの最大の違いは働くところが限定されるかどうかです。
就労ビザは申請前に雇用契約が必要で、仕事を辞めてしまうとビザも切れます。
あくまでもビザが働く会社に紐付いていると考えてください。
そのため転職活動も前職の就労ビザが切れ、帰国の期限までに決めなければいけないという過酷なもの。
また申請する企業側も様々な手続きをしなければいけないため嫌がれることも多いのが現実です。
このような理由から就労ビザを取って働くのはかなり難しいんです。

一方でワーホリは働く先の制限がありません。
現地で求人を見つけて気に入ったら応募して働けます。
さらに年齢や健康、犯罪歴などの簡単な条件さえ満たせばすぐに取ることができます。
はっきり言って最強のビザだと思います。

しかし忘れてはいけないのは、延長はできず各国一度しか使えないこと。
せっかく良い条件のビザなんですから無駄にせずがっつり働くために使ってください。
就労目的以外ではワーホリは使わないでください

ポイント

ワーホリは各国一度きりしか使えません。
しかしカナダやオーストラリアでは例外的に2回以上のワーホリが認められています。
1回目と比べるとクリアする条件が高いですが活用したい制度です。

まとめ

ワーキングホリデーと語学留学を比較している方は多くいらっしゃいますが、この考え方は間違っているんです。
正しい違いはこちら。

  • ワーキングホリデー:ビザの種類
  • 語学留学:渡航の目的

そして、より具体的な関係性は以下の表で確認してみてください。(再掲)

留学就労観光
ワーキングホリデー
学生ビザ
観光ビザ
就労ビザ
永住権

短期間(3ヶ月や6ヶ月未満)の語学留学であれば観光ビザで語学学校に通えます。
ワーキングホリデーは一度きりしか使えないので、就労が目的のときだけ使うようにしてください。