1. オーストラリアのワーホリ定番3パターンの費用比較&10秒見積もり

オーストラリアのワーホリ定番3パターンの費用比較&10秒見積もり

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オーストラリアのワーホリ定番3パターンの費用比較&10秒見積もり

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ワーホリハッカー編集部

ワーホリハッカー編集部

ワーキングホリデー・留学経験者を中心に構成されています。
エージェントや旅行代理店に縛られない中立の立場での執筆を行っています。

ワーキングホリデーを使いオーストラリアへ行こうと計画しているあなた。
一番気になるのは費用のことではありませんか?
私も長年ワーホリや留学に関わる仕事をしてきて最も多く寄せられる相談がお金のことです。

特にワーキングホリデーは滞在中の行動の自由度が高く、何をするかによって準備すべき予算が大きく変わります。
そのような事情もありインターネットを見ていてもしっくり来る情報が見つかりにくいんです。

そこで今回はワーキングホリデー滞在中の定番パターン3つの必要費用をご紹介すると共に、この記事を読めば何にどれぐらいのお金がかかるかわかるようになっています。
さらに最後に自分の場合にはどれぐらいのお金を準備すればよいかわかる計算機をご用意しました。

ぜひオーストラリアでの1年間どのように過ごしたいかイメージしながら読んでいってください。

ポイント

記事内の金額はオーストラリアでのワーキングホリデー・語学留学経験者の情報を元に記載しています。

また計算を簡略化するために「1オーストラリアドル=80円」として計算しています。

目次

オーストラリアのワーホリスケジュール別の費用3パターン

ワーキングホリデーの制度は滞在中の行動の制限がほとんどありません。
そこで今回は滞在中のスケジュールで典型的な3パターンでご説明します。

  1. 語学学校多めのパターン
  2. アルバイト多めのパターン
  3. 最低費用のパターン

この3つのパターンそれぞれについて、ワーホリの人気都市シドニーでの1年間の滞在費用をご紹介します。

1. 語学学校多めのパターン: 109万円

オーストラリアでのワーキングホリデーの通学で認められている17週間語学学校に通い、残りはアルバイトをするパターンを計算してみます。

項目費用
ビザ申請4万円
航空券10万円
海外旅行保険15万円
語学学校(17週間)50万円
ホームステイ(2ヶ月)16万円
食費(2ヶ月)4万円
シェアハウス(10ヶ月)60万円
食費(10ヶ月)40万円
その他生活費(12ヶ月)30万円
アルバイト収入(8ヶ月)-120万円
合計109万円

2. アルバイト多めのパターン: 27万円

続いては語学学校を極力少なく、アルバイトをがっつり入れるパターンです。

項目費用
ビザ申請4万円
航空券10万円
海外旅行保険15万円
語学学校(1ヶ月)13万円
ホームステイ(1ヶ月)8万円
食費(2ヶ月)2万円
シェアハウス(11ヶ月)66万円
食費(11ヶ月)44万円
その他生活費(12ヶ月)30万円
アルバイト収入(11ヶ月)-165万円
合計27万円

しかしオーストラリアのワーキングホリデーではビザ申請時に50万円ほどの資金証明が必要なのでご注意ください。
詳細はこのあとご説明します。

3. 最低費用のパターン: 0円(8万円黒字)

あらゆる費用を削り、すべての期間アルバイトに費やすパターンを見てみましょう。

項目費用
ビザ申請4万円
航空券3万円
海外旅行保険15万円
語学学校(なし)0円
ホームステイ(なし)0円
シェアハウス(12ヶ月)72万円
食費(12ヶ月)48万円
その他生活費(12ヶ月)30万円
アルバイト収入(12ヶ月)-180万円
合計-8万円

LCCを使い語学学校に通わず12ヶ月間アルバイトをし、シェアハウスに住む場合の費用は-8万円。
つまり8万円の黒字でオーストラリア滞在を終えることができます。

しかしこのパターンでもビザ申請時に50万円の資金証明が必要です。

それでは費用と収入の内訳を具体的にご説明します。

オーストラリア渡航前から渡航後でかかる費用項目とその抑え方

ワーキングホリデーでオーストラリアに行く際に必要な項目の費用とその抑え方をまとめました。
オーストラリア渡航前の準備から渡航後の生活での出費を洗い出しています。
それぞれの目安額はこちら。

項目目安額
ビザ申請4万円
航空券10万円
海外旅行保険15万円
語学学校13万円/月
ホームステイ8万円/月
シェアハウス6万円/月
食費&その他生活費6万円/月

それでは項目ごとに具体的にご説明します。

ワーキングホリデービザの申請費用: 4万円

オーストラリアのワーホリビザの申請費用は485ドル(約40,000円)です。

注意

ワーホリビザ申請時に約50万円分の資金証明が必要です。
内訳はこちら。

  • 滞在中に必要な預金:5,000ドル(約400,000円)
  • 帰りの航空券 or その購入費用:約100,000円

銀行でオーストラリアドル表記の残高証明をもらってくださいね。

留学エージェント: 0円

ワーキングホリデーのいろいろな準備や手配は基本的に自分でできますが留学エージェントへの依頼もできます。
エージェントはあなたに代わりビザの申請や学校・宿泊先の手配などをやってくれる存在で、大きく分けると2タイプ。

  1. 有料エージェント
  2. 無料エージェント

ワーホリのサポートを有料エージェントに頼むと10万円から30万円ほど必要。
その代わりオフィスが都市部の大きなビルに入っていたり見た目がゴージャスであったりといった特徴があります。
一方で予算を抑えたいのであれば無料のエージェントが良いでしょう。

注意

無料エージェントでもサポート内容によっては「オプション」や「追加サポート」といった名前で費用が発生する場合があります。

必ず自分がお願いしたいことを伝え、総額いくらになるかを確認してください。

ワーホリの準備は基本的に自分ひとりでできます。
しかしエージェントに頼む金銭的なメリットはもちろんあります。

費用を抑えるポイント
多くのエージェントが旅行代理店や保険会社と提携しています。
そのためエージェントを利用した人はお得に航空券や旅行保険を買うことができます。
フライトの時期や保険の内容によりますがエージェントに頼むと数千円から多いと10万円以上費用を抑えられます

ぜひいくつかのエージェントに相談し、信頼できるところにお願いしてみてくださいね。

航空券: 10万円(往復)

オーストラリアへワーホリで行くのであれば絶対に必要なのが航空券ですね。
日本からオーストラリアの航空券の目安金額は10万円です。
ワーホリで人気の都市に行くのであればざっくり10万円と思っておいて大丈夫です。
しかし10万円と言いつつ航空券の金額は様々な要素で変わります。

費用を抑えるポイント
航空券を安く買うポイントはこの3つ。

  1. LCC(格安航空会社)を使う
  2. 往復で買う
  3. オフシーズンを狙う

順に説明しますね。

1. LCC(格安航空会社)を使う
日本からゴールドコーストやケアンズにはLCCのジェットスターが就航しています。
ジェットスターなら片道3万円台で渡航できます

2. 往復で買う
航空券は基本的に片道を2枚買うより往復を買うほうが安いです。
ワーホリで1年間滞在するからいつ日本に帰るかわからないと思うかもしれません。
しかし費用を抑えたいのであれば無理にでも帰国日を決めてしまってください。

3. オフシーズンを狙う
オーストラリアのオフシーズンの5月のGW過ぎから7月の夏休み前なら料金が半分に
航空券はオンシーズンでは高くオフシーズンでは安くなり、2倍ぐらいの差が出ることもあります。
費用を抑えたいのであればオフシーズンに渡航しましょう。

海外旅行保険: 15万円

ワーホリでオーストラリアへ行くのであれば絶対に海外旅行保険へ加入してください
オーストラリアのワーホリでは海外旅行保険の加入が必須になっていませんが、1年もいるとケガや病気のリスクがあります。

もしもに備える保険だからと言え補償内容を最大限に上げる必要はありません。
実は日本の健康保険に加入したままであれば「海外療養費」という制度を使って一部の治療費が戻ってきます。

費用を抑えるポイント
海外療養費制度で戻ってくる治療費も考えて海外旅行保険の補償内容を決めてください。

語学学校: 13万円/月

授業料は学校により大きく変わるのですが平均は月1,600ドル(約13万円)です。

授業料だけで学校を選ぶのはやめてください。
学校やそのコースによって学ぶ内容は全く違ってきます。
妥協せずに行きたい学校を選んでくださいね。

そうは言っても高い授業料は辛いと思います。

費用を抑えるポイント
費用を減らすには語学学校に通う期間を減らすのがわかりやすいですね。
オーストラリアの最大通学期間の17週間ではなく1ヶ月だけのスケジュールにすると35万円ほど費用を抑えられます。

独学では厳しいので先生についてもらって勉強をしたいならオーストラリアに行く前にフィリピンに語学留学をしてみませんか?
オーストラリアとフィリピンそれぞれで語学学校に1ヶ月行ったときの費用の比較です。

授業料家賃食費
オーストラリア13万円8万円2万円
フィリピン15万円0円0円

フィリピンの多くの語学学校では寮を併設していて授業料と寮費を合わせて15万円ほど。
一見オーストラリアよりも高く見えますが家賃も食費も込みと考えるとお得ですね。

具体的にワーホリ利用者で多い3ヶ月の語学学校への通学で費用を比較します。

3ヶ月合計
オーストラリア(3ヶ月)69万円
フィリピン(2ヶ月)&オーストラリア(1ヶ月)53万円

フィリピンで語学学校に2ヶ月通い、授業料や生活費が高いオーストラリアを1ヶ月に減らすことで16万円節約できています。

さらに事前にフィリピンで語学力を上げておけばオーストラリアへ渡航したあとに仕事を見つけやすくなります。
費用を抑えてオーストラリアでたくさん仕事をしたい方にはおすすめです。

家賃: 6万円/月

オーストラリアの都市部であるシドニーやメルボルンの家賃はとても高いです。
ワーホリ利用者が使う2つの滞在方法ではこちら。

シドニー/メルボルン家賃食費
ホームステイ8万円2万円
シェアハウス6万円4万円

一方で比較的家賃が安い都市の費用はこちら。

ゴールドコースト/ブリスベン家賃食費
ホームステイ7万円1万円
シェアハウス4万円3万円

ここではワーキングホリデー渡航先で人気のシドニーやメルボルンを基準にご説明します。

語学学校に通う最初の頃はホームステイで過ごしている方もいます。
月1,000ドル(8万円)と値が張りますが朝と晩の食事を出してくれるので慣れない間はとても心強いです。

費用を抑えるポイント
家賃を抑えるならやはりシェアハウス。
オーストラリアの生活に慣れ、語学学校で友達ができてくるとシェアハウスに引っ越す方が多いです。
家賃が高いため一人でアパートを借りるのではなく多くのワーホリ利用者がシェアハウスに住みます。
食事は自分で準備する必要があるとは言え月に800ドル(約6万円)は見ておきましょう。

食費やその他の生活費: 6万円/月

オーストラリアの物価はかなり高いです。
特に外食は本当に高く、節約したいなら自炊は必須。
私自身もシドニーのランチで10ドル(800円)出してこれだけ…という悲しい経験をしたことがあります。

ホームステイであれば食事を準備してくれますがシェアハウスであれば自分で準備をする必要があります。
工夫次第で節約できますよ。

費用を抑えるポイント
具体的な食費節約のポイントは、現地の人が食べているものを食べること。
長い滞在で日本食が恋しくなるのはわかります。
白米に醤油、味噌、そばなどアジア系のスーパーに行けば一通り揃います。
しかしそこは海外。日本のものはとても高いんです。

一方で安く手に入るのは現地のオーストラリア人が食べているものです。
パンやパスタ、バター、肉はかなり安く売っています。
これらを使った洋食をメインに作れば食費を3分の1ほど削ることもできます。

少ない予算でオーストラリア滞在するためにアルバイトで収入を得る

ワーキングホリデーの最大の特徴は現地で働けること。
むしろ働かないのであればワーキングホリデーを使う必要さえないとも言えます。

出費を少なくするのは限界がありますが、アルバイトをして収入を得ることで予算を抑えることができます。
これは一般的な語学留学にはない特権です。

それでは具体的にオーストラリアでのアルバイトについて解説します。

オーストラリアのワーホリ利用者の定番アルバイト

ワーホリで滞在している方がするアルバイトで代表的なものは以下の2つ。

  1. 都市部での日本食レストラン
  2. 農村部でのフルーツピッキング

1. 都市部での日本食レストラン
シドニーやメルボルンなどの人気の都市では日本食レストランいわゆるジャパレスで働いている方が多くいます。
英語をそれほど使うことなく逆に日本語力が有利になるため働きやすいから。

そして平均的な時給は14ドル(1,100円)。
実は最低賃金以下なのですが、飲食店では最低賃金が守られていない実情があります。
時給以外の面から見てもオーストラリアに来てまでジャパレスで働くのはどうかと思いますが現実ではそうなっています。

2. 農村部でのフルーツピッキング
「フルーツピッキング」とは農業大国オーストラリアでフルーツの収穫をする仕事。
オーストラリアはフルーツピッキングなど労働力が必要な仕事をすることで2回目のワーキングホリデーができる制度があります。
そのため生活費を稼ぐというより2回目のワーホリをするために農村部へ引っ越し働いている方が多くいるんです。

このフルーツピッキングの仕事の多くは収穫量に応じた歩合制。
収穫する果物の種類やその人の頑張り次第で1日で200ドル(16,000円)稼げるケースもありますが、一方で無給というケースもあるので注意してください。

オーストラリアの最低賃金は1,600円

オーストラリアでは職種や雇用形態によって最低賃金が変わりますが目安の時給は20ドル(1,600円)です。

たくさんお給料がもらえて嬉しいかもしれませんが先程ご紹介したように物価が高いので実際にはそこまでお得感はありません。

時給20ドル(1,600円)のアルバイトにガッツリ入ったとしたら月に2,500ドル(20万円)ほど稼げますが、ほぼフルタイムのため最高でこれぐらいと思っておくと良いでしょう。

注意

違法賃金労働に注意

オーストラリアでも最低賃金を下回る契約は違法です。
生活費の足しになればと思うかもしれませんが最悪の場合には強制帰国になってしまいます。

絶対に違法賃金での労働はしないでください。

おすすめバイト1: 資格・技術職は時給が良いアルバイト

オーストラリアで時給が高いアルバイトは日本と同じく資格や技術が必要な仕事です。

例えばレストランであればウェイターよりも調理スタッフのほうが時給は2-5ドルほど高く25ドル(2,000円)ぐらいもらえるところもあります。
日本でエンジニアをしていたのであればその技術を活かす仕事なら収入は増え時給50ドル(4,000円)も。

日本での経験がある仕事をオーストラリアでも探してみましょう。

おすすめバイト2: 住み込みベビーシッターなら給料は安くても家賃や食費が無料

もしあなたに専門職につけるスキルがないのであればぜひ英語力をアップさせましょう。
語学力がついてきたら住み込みのベビーシッターがおすすめ。
オーストラリアには「オーペア (Au Pair)」という仕事があり、依頼主の家に住み込んで子どもたちの世話をします。
家賃や食費が無料に加え給料ももらえる夢のような仕事。

住み込みと言っても一日の勤務時間は決まっていますし休日もあります。
月800ドル(64,000円)ほどもらえるケースがあり、時給換算すると10ドル(800円)ぐらいになってしまいますが家賃や食費が無料と考えるとかなりお得な仕事。

子供が好きな方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

あなたのオーストラリア滞在プランでの予算シミュレーション

滞在中のプランによって予算がどれぐらい変わるのか知りたい方はこちらの計算機をご利用ください。

  • 滞在中に何をするか
  • どれぐらいの期間滞在するか
  • LCCを使うかどうか

これらの情報を入力するとオーストラリアのワーホリでいくらお金が必要なのか計算できます。

1年の滞在が難しいなら観光ビザで3ヶ月の語学留学をしよう

ワーキングホリデーの滞在は"最大"1年間なので、数ヶ月で帰ってしまっても問題ありません。

しかし1年まるまる滞在しないのはかなりもったいない。
ワーホリは基本的に各国一度で、オーストラリアは2回目がありますが数ヶ月の滞在では申請できません。

数ヶ月で帰国するならワーキングホリデーは次の機会に取っておいてください。
なぜなら将来オーストラリアに移住したいと思ったときにワーホリを使って就労経験を積むことができるから。
移住する際にはオーストラリア国内の就労経験が問われるのですが通常の就労ビザを取るのはとても難しいんです。
そのタイミングでワーホリを使い就労経験を積みましょう。

1年ずっとオーストラリアにいないのであれば観光ビザで語学留学をしましょう。
実はオーストラリアでは観光ビザでも3ヶ月まで語学学校に通えます
手続きも簡単ですしぜひ観光ビザでの渡航を頭に入れていおいてください。

詳しい解説はこちら。

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エージェントにお金の不安を相談しよう

ここまで読んで頂けたらオーストラリアでのワーホリでいくらぐらいかかるのか、自分はどのような滞在にしようかイメージできていているのではないでしょうか。
しかし自分のケースではどうなんだろう、価格と内容のバランスの取れた学校はどこなんだろうと不安になるかもしれません。

そんなときにはオーストラリアのエージェントに相談。
ワーホリハッカーではオーストラリア現地のエージェントと提携しており無料でワーホリの相談が可能です。
どんな小さなことでも構いません。お気軽に相談してみてくださいね。

まとめ

オーストラリアにワーキングホリデーで1年滞在するときの費用は滞在中に何をするかによって変わってきます。
そこで今回は参考になるパターンを3つご紹介しました。
それぞれで必要な費用はこちらです。

  1. 語学学校多めのパターン: 109万円
  2. アルバイト多めのパターン: 27万円
  3. 最低費用のパターン: 0万円(8万円黒字)

なおどのパターンでもワーキングホリデービザの申請のときに50万円相当の資金証明が必要だということを忘れずに。

そして自分がオーストラリア滞在中に何をしたいのかがイメージできたら、ぜひ上の計算機でシミュレーションをしてみてください。
その計算結果をもとにオーストラリアの現地エージェントにお金のことや現地のことについて相談するのも良いかもしれませんね。