1. 【3分でわかる】為替レートって何?円高、円安ってどっちがどっち?

【3分でわかる】為替レートって何?円高、円安ってどっちがどっち?

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【3分でわかる】為替レートって何?円高、円安ってどっちがどっち?

著者情報

ワーホリハッカー編集部

ワーホリハッカー編集部

ワーキングホリデー・留学経験者を中心に構成されています。
エージェントや旅行代理店に縛られない中立の立場での執筆を行っています。

電車の1駅やカップラーメンを待っている間に読める『3分でわかる』シリーズ。
今回のテーマは「為替レート」です。

ニュースで「1ドル〇〇円で推移しており前日から〇〇銭円高ドル安が進んでいます」と言われても、それが何なのかわかりづらいですよね。
お金に関することなんだなと気付くかもしれませんが、具体的に何を意味しているのかはピンと来ないかもしれません。
そんなあなたのためにこの記事では為替レートとは一体何かをご説明します。

そして「経済や数学はわからない」というあなたも安心してください。
この記事の中に数式は出てきません!!

この為替レートはワーキングホリデーや留学に限らず、海外旅行にも関係します。
まだワーホリや留学が先の話でも今のうちに理解しておくとちょっとお得にお金を使えるようになりますよ。

それでは為替レートとは何なのか、円高や円安は何が高くて何が安いのか、3分間で完璧に理解してしまいましょう。

目次

為替レートとは通貨と通貨を交換するときの価格

いきなりですが、スーパーマーケットでりんごを1つ買うことをイメージしてみてください。
りんごは1つで100円でした。
陳列されているりんごを1つ手に取り、レジに向かいます。

「100円です」

あなたは100円を支払い、りんごを受け取ります。

何も特別なことはない、普通の買い物の風景ですよね。

「為替」の考え方も実はまったく同じなんです。
さっき買った「りんご」を「通貨」に「お店」を「銀行」に置き換えるだけ。
安心してください。難しく考える必要はありませんよ。
ちなみに「通貨」とは「アメリカドル」や「日本円」のことです。

「お店でりんごを買う」⇛「銀行でアメリカドルを買う」

アメリカに行ったらアメリカドルしか使えないので、日本円からアメリカドルに交換しなくてはいけません。

日本円をアメリカドルに交換できるのは銀行です。(最近では金券ショップなどでも取り扱いがありますね)
銀行に行き「アメリカドルが欲しい」と伝えるとこう言われます。

「今日の為替レートは1ドル100円です」
ついに出てきました、今日のテーマの為替レート。

「りんごの値段」⇛「アメリカドルの値段」

「1ドル100円」とは「1ドルが100円で買えます」という意味。
スーパーマーケットでりんごを買ったときと同じ状況ですね。

1ドル欲しかったら100円、5ドル欲しかったら500円。
買い物と同じ感覚でアメリカドルと日本円を交換することができるんです。

実は為替レートとは「ある通貨とある通貨を交換するならいくらだよ」という意味。
スーパーマーケットの値札と同じですね。

しかし買い物と違うことがひとつあります。
それは「為替レートは日々変わる」ということ。

為替レートは変わり続ける

スーパーマーケットで昨日100円だったりんごが今日は110円、明日は120円と頻繁に値段が変わることはありませんよね。
セールや売り出しを除けば基本的に1ヶ月ほどの長い期間で見るとほぼ同じ値段で売られています。
これはりんごの価格が比較的安定しているからです。

一方で通貨と通貨を交換するときに使う為替レートは変動します。
毎日どころか1秒ごと、0.00001秒ごとに移り変わります。

ちなみにこの為替レートの変動を利用するのがFXなどの外国為替投資です。
「1円、円高になったから1万円儲けた」などと一喜一憂しているイメージがあるかもしれません。

ここでついに出てきましたね。
「円高」です。
続いては「円高」と「円安」について説明していきます。

「〇〇高」「〇〇安」とは通貨の価値が高くなったり安くなったりすること

先程、通貨の値段、つまり価値が上下するとお伝えしました。
「円高」や「円安」は円(=日本円)が高いか低いかを意味しているんです。

じゃあ「いくらなら高くて、いくらなら安いの?」と思いますよね。
実は「いくら」という基準はないんです。

今までと比べて高いか安いかが基本

「りんごが高いな」と感じる背景には何かと比較しているんです。

きのうは100円で売っていたりんごが110円になったいたら高いですよね?
でもきのうは120円だったのに今日は110円だったら安く感じます。

同じ110円なのにきのういくらで売られていたのかによって高く感じるか安く感じるかは変わってきます。

為替レートも同じ。
「円高」というのは、きのうや去年など過去の為替レートと比べて日本円が高くなったこと。
つまり、いくらなら円高で、いくらなら円安といったものはないんです。

きのうは1ドル100円だったのに今日は1ドル90円になったら10円円高です。
きのうと比較して円の価値が上がったので円高が進みました。

「100円から90円になったのに円高?」と思いませんか?
私も慣れるまでは混乱しました。
その仕組みを解説します。

価値が高くなる⇛量が少なくても良い

1ドルが100円から90円になったら円高です。
100から90になったのに「高い」のは一見間違っているように感じます。

とてもわかりづらいのですが視点を変えればすっきりしますよ。

あなたが1ドルを持っていて日本円に替えたいとしましょう。
きのうは1ドルと100円を交換できたのに今日は90円しか交換できなかったらどう感じますか?
恐らく「日本円が高くなったな」と思いますよね。

あなたにとっては同じ1ドルなのに10円少なくなってしまいました。
日本円の価値が高くなったからです。
1ドルに相当する日本円が100円から90円に変わったんです。

これが100から90に変わったのに円高という理由です。

まとめ

為替レートとは「通貨と通貨を交換するときにいくらで交換できるか」を表しています。
そして円高や円安は「ある時点(きのうなど)と比べて円の価値がどう変わったか」です。

もし円高と円安、どちらがどうなのかわからなくなってしまったらリンゴを思い出してみてください。
「りんごが1つ〇〇円の時…」と考えればイメージができますよ。