ワーキングホリデー・留学経験者を中心に構成されています。
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バンクーバーにワーキングホリデーや留学で滞在する際に持っておきたいものがあります。
それは「BCID」です。
BCIDをはじめて聞いたあなた、この記事を読めばその便利さに気付きますよ。
ちなみにこのBCIDだけでなく、Compass Cardも持っておいたほうがいいですよ。
それではBCIDとは一体なんなのかご紹介します。
バンクーバーはブリティッシュコロンビア州にあります。
そのブリティッシュコロンビア州が公認し発行している身分証明がこのBCIDです。
ちなみに「BCID」とは「The British Columbia identification card」の略。
まさに「ブリティッシュコロンビア州の身分証明カード」ですね。
海外での身分証明といえばパスポートが一般的ですが、大きくてかさばるし失くしてしまったら大変です。
しかしBCIDは顔写真が入ったカードなので財布などにも入れやすい大きさになっています。
そしてBCIDはカナダの運転免許証を持っていない方向けに発行されており、運転免許証を持っている人は基本的に申請できません。
その理由はカナダでは日本と同じく運転免許証が身分証として使われているから。
運転免許証を持っていない、もしくはまだ若く運転免許証を取得できない方へが使える身分証という位置付けでBCIDがあるんです。
「学生証があれば別にいらないんじゃない?」と思ったあなた。
実は学生証は公的な身分証ではないので学割を使うタイミング以外では使えないことがあるんです…。
カナダでの身分証として使えるのは基本的にこの4つ。
BCIDはこの4つめの州発行の身分証明書にあたります。
学生証はあくまでも学校がその学生に対して発行しているもの。
そのため正式な身分証としては認めてくれない場合が多いんです。
そして肝心のBCIDカードは例えばこんな時に使えるんです。
BCIDはブリティッシュコロンビア州発行の正式な身分証です。
つまり正式にあなたの名前や生年月日、住所などを証明してくれています。
このカードがあるとこんなことに使えます。
ワーホリや留学生が直面するケースをご紹介します。
日本と同じようにカナダでも携帯電話を契約するときに身分証明の提示が必要です。
いくらお金があるといっても身分が確かでないと契約ができないんです。
なお、ここでの"契約"とは毎月定額で月々更新されるプランのもの。
もし月額契約が必要ないのであれば、プリペイド式のSIMを購入すれば大丈夫です。
プリペイドのプランの場合にはBCIDなどの身分証明は必要ありません。
(パスポートなど他の身分証明が必要になる場合があるので注意)
日本で居酒屋などに入る時に身分証明を出さなければいけないことはほぼありませんよね。
(未成年と疑われる場合は注文のときに確認されますが)
しかしカナダを含む海外の多くの国ではお酒を提供するお店に入るときに身分証明の提示を求められます。
そうなんです、身分を証明できるものがないとお店に入ることさえできません。
ソフトドリンクと料理だけだから入れてほしいということは基本的にできないんです。
またスーパーなどでお酒を買うときにも身分証明が必要です。
お酒を買うためだけにパスポートを持っていくのは面倒ですし、無くしてしまったときが怖いですよね…。
財布に入るカードサイズのBCIDなら無くす心配も減らせます。
さて、こんな便利なBCIDはどうすれば手に入れることができるのでしょうか。
BCIDが便利な身分証として使えることがわかってもらえたのではないでしょうか。
続いては具体的な申請方法のご紹介です。
このBCIDは運転免許を持っていない人のための身分証明。
よって運転免許を発行するDriver Licensing Officeでゲットすることができます。
「手続きが面倒そう…」と心配しているあなた。
意外と簡単に申請できますよ。
バンクーバー市内ならバラード駅近くにあるRoyal Centreの中にDriver Licensing Officeがあります。
住所:221-1055 West Georgia Street, Vancouver, BC V6E 3R5
ここがRoyal Centreです。
エスカレーターで下の階に行くとすぐにDriver Licensing Officeが見つかります。
Driver Licensing Officeに着いたら係の方に「BCIDの申請をしたい」と伝えましょう。
「I would like to make a BCID.」と言えば大丈夫です。
すると番号札を取るように言われるので、番号札をもらい待ちましょう。
この時点で申請書類に必要事項を入力するように言われるかもしれません。
参考までにDriver Licensing Officeの混雑状況がわかるページを貼っておきますね。
Best times to visit a driver licensing office
順番が来たら電光掲示板に番号が表示されます。
カウンターで係の方に再度「I would like to make a BCID.」と伝えます。
ここで必要なものはこの2つ。
またカードは発行されたら郵送されます。
住所をメモしたものを持っていくと安心ですよ。
もし待ち時間の間に申請書類を記入していないのであれば、このタイミングで記入しましょう。
2020年6月現在のBCID申請料金は35ドル(約2,800円)です。
またBCIDは顔写真が入ったカードですが、証明写真を持っていく必要はありません。
申請したときに写真撮影を行います。(日本の運転免許証の更新と同じイメージ)
混雑状況にもよりますが、申請自体は大体30分弱で終わりますよ。
BCIDカードが発行されたら、申請したときに指定した住所に郵送されます。
実際のBCIDカードがこちら。
このカードには生年月日はもちろん、眼の色や髪の色、身長と体重までもが書かれているんです。
有効期限は5年間。
5年の間に太り過ぎないように注意しましょう。
余談ですが「British Columbia The Best Place on Earth」というキャッチコピーが良いですね。
BCIDはブリティッシュコロンビア州が発行する公的な身分証です。
簡単に申請できて、普段の生活でも使う機会が多い便利なカード。
ワーキングホリデーや学生ビザなどで長期滞在するかたはぜひ手に入れましょう。