- 語学学校に通うならワーキングホリデービザではなく観光ビザのほうが無駄なく滞在できる
語学学校に通うならワーキングホリデービザではなく観光ビザのほうが無駄なく滞在できる
著者情報
ワーホリハッカー編集部
ワーキングホリデー・留学経験者を中心に構成されています。
エージェントや旅行代理店に縛られない中立な立場での執筆を行っています。
ワーキングホリデーで語学力をアップさせ、がっつり海外で仕事をしたいと思っているあなた。
まずは語学学校に通ってからというスケジュールを立てていませんか?
ワーホリの最初に語学学校に通うと仕事をする期間が短くなってしまいます。
ワーキングホリデービザは仕事をすることができる貴重なビザです。
どうすればワーホリビザを無駄にせず活用できるか、どうやって滞在期間を伸ばせるのかをご紹介します。
ワーキングホリデービザって何?
そもそもワーキングホリデービザって何なのか、そこからご説明しますね。
ワーキングホリデーは観光、就学、就労なんでもできる夢のような制度
外務省はワーキングホリデーをこのように定義しています。
ワーキング・ホリデー制度とは,二国・地域間の取決め等に基づき,各々が,相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が,その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し,二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。
難しい…。
簡単に言うと「若者が海外の文化を知るために旅行目的で滞在し、必要最低限の就労を認める制度」といったところでしょうか。
それでもふわっとしていてよくわからないと思うので、最低限チェックしておきたいワーキングホリデーの制度・ビザの特徴をまとめました。
- 対象国は決まっている
- 18歳以上30歳以下が申請できる
- 1年間滞在できる
- 観光ができる
- 学校に通える
- 仕事もできる
これだけのことを把握できていれば問題はないでしょう。
ワーキングホリデービザを取って入国すればこれらのことができるようになります。
ワーキングホリデーの制度について知りたい方は3分で読める短い記事がおすすめです。
さて、ワーキングホリデーにはいくつかの特徴がありました。
その中で一番重要で他のビザにはない特別なものはどれだかわかりますか?
それは「仕事ができる」ことです。
実は仕事をしても良いビザは限られているんです。
就労(仕事ができる)ビザを取るのはかなり難しい
あまり知られていないかもしれませんが、就労(=仕事をする)ができるビザを取るのはかなり難しいんです。
観光ビザや学生ビザは日本のパスポートを持っていれば比較的簡単に取ることができます。
国によっては何も手続きをせずに航空券を取ってすぐに入国できますよね?
しかし就労となるとそうはいきません。
各国の政府は自分の国の雇用を守ることに必死。
誰でも構わず外国人がやってきて働ける状態だったら、その国の失業率は大変なことになってしまいますよね?
そうならないように本当に必要な人材しか働けないようにビザの発給(=出すこと)を厳しく制限しているんです。
どれだけ厳しいかと言うと、現地の会社から「採用!!うちで働いて」と言われてビザの手続きを進めても中々発給されず渡航できないというのはよく聞く話。
イギリス(イングランド)のサッカー、プレミアリーグに移籍が決まったがビザが出ずに他国にレンタル移籍した選手のニュースを聞いたことがある方がいるかもしれません。
それぐらい就労ができるビザを取るのは難しいんです。
一方でワーキングホリデーは基本的に年齢などの簡単な条件さえクリアできれば就労ができるビザを取得することができます。
そう考えるとせっかく就労ができるビザを無駄にしたくありませんよね?
さらにワーキングホリデーには他とは違うこんな特徴もあるんです。
ビザの取得はそれぞれの国で1度きり、延長もできない
観光での入国なら何度でも行けますし、条件はありますが期間の延長ができます。
学生ビザも同じように通学するコースの就学年数分滞在が可能です。
しかしワーキングホリデービザはそうはいきません。
期間は1年間と決まってしますし、一度ワーキングホリデーを使った国を再度申請することはできません。
実は例外的にオーストラリアは3回もワーキングホリデーが可能なんです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
話を戻します。
先程、ワーキングホリデーは就労もできるとても貴重なビザだとご説明しました。
はっきり言ってしまうと、ワーキングホリデー期間は仕事をしまくるのがおすすめ。
「観光もしたいし、学校にも通いたい」
そう思いますよね?
安心してください。
ワーホリを無駄にせず観光も学校も仕事もできる方法があるんです。
ワーホリビザを無駄なく使うおすすめの方法
ワーキングホリデーはその国で一度しか使えず、1年の期間を延長することもできないビザだとお伝えしました。
そして就労、つまり仕事をしても良いビザの取得はとても難しいけれど、例外的にワーキングホリデーは条件さえクリアしてしまえば取ることができることも知って頂けたのではないでしょうか。
一度きりで延長もできない、働くこともできる貴重な制度・ビザであるワーキングホリデーをどうすれば無駄にせず使い切ることができるか、おすすめの方法をご紹介します。
語学学校には観光ビザで通う
ワーキングホリデーを語学力を上げるために活用される方が多くいると思います。
語学力をアップさせるために何をしますか?
ほとんどの方は語学学校に通うのではないでしょうか。
でも語学学校に通うために1年間のワーホリを使うのはもったいないんですよ。
学生ビザは簡単に取れますし、語学学校に通うだけなら観光ビザでいい国もあるんです。
ワーホリで人気のカナダ、オーストラリア、ニュージーランドも観光ビザで語学留学に行けてしまいますよ。
観光ビザで語学学校に通えるのであれば、わざわざワーキングホリデービザを使う必要はありませんね。
それではいつワーキングホリデービザを使えばいいのでしょうか。
語学学校を卒業し、働き始めるタイミングでワーホリに切り替える
語学学校には観光ビザで通うことができるとわかりました。
観光ビザでできないこととはなんでしょうか。
それは就労です。
つまり、仕事をして給料を得ることは観光ビザではできません。
海外で生活していていつ仕事をしたいなと思いますか?
語学学校にしばらく通って、もうそろそろいいんじゃないかなというタイミングがいつか訪れます。
3ヶ月なのか、それとも6ヶ月なのかは人それぞれ。
語学学校は卒業して働きたいと思ったタイミングでワーキングホリデービザを取得しましょう。
国にもよりますが、人気のカナダ、オーストラリア、ニュージーランドでしたら比較的早くビザが発給されます。
そうは言っても余裕を持って1, 2ヶ月前には準備を始めましょう。
観光ビザで語学学校に通って、ワーキングホリデーで仕事をする。
まだやり残したことはありませんか?
そう、観光です。
ワーホリ終了後に観光ビザで思いっきり遊ぶ
勉強や仕事をするのは大切なことです。
そうは言ってもせっかく異国の地にいるんですから観光もしたいですよね。
でもワーホリの期間中に観光をするのはちょっともったいないです。
もちろん休日も息を抜くなとは言いません。
1ヶ月丸々遊ぶというのは、ビザの面から見るとおすすめできません。
だって観光がしたいなら観光ビザを使えばいいんですから。
観光ビザは基本的に誰でもすぐに取ることができます。
それならワーキングホリデーが終わるタイミングで観光ビザを取って、思う存分遊びましょう。
私の友人もワーキングホリデー終了後に観光ビザを取り、1ヶ月間キャンピングカーで国中を周るということをしていました。
時間を有効に使った良いチャレンジだなと思います。
まとめ
ワーキングホリデーは1年間の滞在期限があり、その国では一度しか使うことができません。
さらに就労ができるとても貴重なビザです。
そんな他にはない特徴を持つビザを語学学校への通学で使ってしまうのはもったいない。
なぜなら多くの国では観光ビザで語学学校に通えるんですから。
語学留学を考えているのであれば、ワーホリビザではなく観光ビザで渡航することをおすすめします。